金剛禅総本山少林寺山口県教区 広報委員の鈴木道臣です。
いつも当教区のサイトをご覧いただきありがとうございます。
山口県の拳士仲間を紹介するリレーインタビュー「山口の拳友を訪ねて」、
最終回となる第50回目は我らが長州拳士の生ける伝説•山口西京道院の長田正紀さんです。
1.プロフィール
名前/長田 正紀 所属/山口西京道院 役職/道院長
尊敬する人/開祖と長田恵美
特に恵美(家内)には苦労をかけました。
結婚当初は、かぐや姫の「神田川」の歌の文句のような生活でした。
山口西京道院は家内の内助の功に支えられ53年間続けられました。
座右の銘/一期一会
樫部武男様、福田寛充様、村岡正義様にはお世話になりました。
無知な私を根気よくご指導いただきました。
少林寺拳法の法縁で出会った人達に育てられました。
高村正彦氏、倉本信二氏、長谷雅規氏、桝野象堂氏他、大勢の人達に助けられました。
まさに刎頸の友と呼ぶべき人達です。
2.少林寺拳法を始めたきっかけ
私は、昭和39年19歳の時に少林寺拳法に入門しました。
初めて見た少林寺拳法の技の鋭い動作とスピードに驚きとともに感動し、すぐさま入門しました。
そしてその後、昭和45年末に少林寺拳法本部の専従門人としての修行を終え、
故郷•山口の地に宗教法人金剛禅総本山少林寺の伝教者として、
山口市駅前通りの八坂神社御旅所を修練場所として、山口西京道院を開設しました。
私が生まれ育った地元の防府市でなく、山口市を普及の地に選んだ理由は、
同市が県庁所在地で県文化の中心地であり、県教育の最高学府である山口大学があることでした。
当時25歳と若く、超未熟なままに金剛禅運動を地方で展開する指導者として、
一所懸命頑張って続けてきてから、今半世紀が過ぎようとしています。
3.道院における活動を教えて
日本一の道院を目指し、拳士の数をもっと増やすことを目標に、
山口西京道院の練習は熱気と活気に満ち溢れています。
拳士は、一般、少年部それぞれ30名以上在籍し、女性拳士もたくさん在籍しています。
少年部では5歳から入門する拳士も増えています。
初めはお遊戯みたいな動きの子供たちも修行を重ねるうちにお互い切磋琢磨し、
大会で入賞するまでになっています。
また、全ての拳士の意識も高く、常に最高の技、演武ができるよう修行に励んでいます。
4.少林寺拳法の修行を通して変わったこと
山門衆時代、未熟な私たちをご指導くださったのは三崎敏夫先生でした。
先生のご指導は、各々の個性を生かすというもので、
心に響くそのお言葉は、驚きとともに私の視点と思考を大きく変えてくださいました。
道院設立の際、「門下生は道院長についてくる。君がしっかりしていたら良い人材が集まる。
反対ならいい加減なやつしか寄ってこない。立ち居振る舞いに気を付けなさい」と言われました。
開祖も三崎先生も、短い言葉に教えの真髄が詰まっており、わかりやすく教えてくださいました。
これからも、開祖と、身近に寄り添って教えてくださった三崎先生に報恩の誠を尽くします。
5.あなたにとって少林寺拳法とは
少林寺拳法は私にとって生きがいです。
開祖と出会い、開祖に褒められたいという思いが一途に自分の心を燃えさせてくれました。
そんな心のつっかえ棒だった開祖が亡くなり、自分の使命を自覚することができました。
開祖への恩返しに、私はこれからも気を緩めることなく渾身万力の気概を持って、
自己の研鑽と少林寺拳法の発展に残りの人生を全うできればと願っています。
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