7月9日(日)本山の僧階補任講習に行ってきました。
この僧階ってあまり馴染みがないかもしれませんが、「僧階」は金剛禅布教者としての学習の度合いや
布教実績などに基づいて補任される僧侶としての階級です。道院に所属する指導者には必要な資格です。
少林寺拳法には日頃みなさんがよく耳にする、1級、初段、二段など少林寺拳法の教えと技法の習得度を
表す「武階」と、准拳士や少拳士など金剛禅の修行法に基づく修養度と教えの実践度を表す「法階」
があります。
今回私は、中導師の補任講習を受けました。(ちなみに長田先生はずーっと上の少法師です)
この講習は、朝が早いんですよね。7時30分開始です。ただ以前よりは1時間遅い始まりです。
この講習会の日や前日土曜日は線状降水帯が居座り、山口県も警報が鳴りっぱなし。
本山も雨模様でしたが、この講習時の一番の敵は「湿度」!
道着に着替えただけで汗が止まらない。
最初に写真のように概要説明がありましたが、参加の皆さんも輪袈裟の首の辺りに汗が染み込んでました。
それから参加者全員で鎮魂行。
今回大導師、中導師併せて15名の参加でしたが、大導師は皆さん道院長の方々ばかりでした。
その後、管長の大澤隆先生より法話を頂きました。
さあやるぞ!と気持ちを入れた後、全員で作務です。
日頃道院の床を作務するのとは違い、拭く距離が長い!道院の4倍ぐらいあるかな。
そこを4往復ぐらいしました。もうそれだけで湿度が高いから、汗だくでバテました。笑
これからが、本格的にスタートです。
初めに鎮魂行や教典の意味について講習を受け、その後実習として鎮魂行をそれぞれが行いました。
日頃、道院でやっていることですが、改めて認識を共有するということが大事です。
打棒の実習も行いました。
床板を傷めない打棒の仕方は参考になりました。
その後は、易筋行修行法としての実習です。
ここでは、いつも行う武としての技の稽古ではなく、金剛禅の中における技の考え方といった感じです。
(武中心ではないので、私も眼鏡をかけたまま行っています)
昼食後は各クラスに分かれて講習を受け、その後は再度全員集合して法衣を着用し、
車座になってディスカッションです。
そして、ようやく僧階辞令授与式です。
全員で記念写真を撮りました。
最後に大澤隆管長と共に記念写真!
中導師のこの補任講習に至るまで、たくさんの論文を提出しました。
なかなか論文を書く時間が無く、権中導師の補任を受けてから8年もかかりましたが、
ようやく道院長に必要な資格も得ることができました。
僧階は、道院長など指導者を目指す拳士が受けるための資格ではなく、金剛禅の教えを深く
学ぶことにより、より一層少林寺拳法を知ることができる資格です。
私も三段の時に少導師の補任を受けました。(少導師は僧籍に編入しますと申請すればOKです)
ぜひみなさんもまずは、少導師の補任を受けることをお勧めします!
(木村)