山口大学少林寺拳法部で少林寺拳法と出会い、山口西京道院、山口厚狭道院と修行を重ねた。
30歳を目前にし、自分も道院長になりたい、自分のやりたいような練習がしたい、大人だけでガンガンやりたい…とスタートしたが、5歳で入門した息子の前後、子供がどんどん増えていき、子供は成長してやがて大人になっていく、子供たちを育てることも大切だと気付かされた。
礼儀、しつけ、素直な心も大切だが、自分の考えを持つことも大事。
気持ちいい挨拶、笑顔で人を幸せにする。
演武は重視して行うが、自由自在に運用できるようにする。
門下生の全員の人生に寄り添えるようにする。
学校、職場でいやなこと辛いことがあっても道院に来て仲間に会うとホッとする、ミットを蹴るとストレスが全部消えてなくなる、明日への活力が湧いてくる。
老若男女が楽しめる道院。
20数年前、初期の頃は若さゆえ、「俺についてこい」的な感じで、大声で怒鳴ることもたまにあり、言うことを聞く子、技の出来のいい子に注意が行きがちだった。
40を越えた頃から、怒らない妬まない人の悪口を言わない、をモットーに、全て受け入れるつもりで門下生に接している。
子供10人いれば色々な子供がいる、理解度、修得度、反応もちがう。
指導者の方も勉強して幅広い対応ができるように心掛けている。
修練は、基本、演武、運用法が偏らないように、胴突き蹴り、ミット突き蹴りなどは、重視して行っている。
上級者の柔法は自由自在をテーマに行っている。
全体として、きつい修練でも笑顔でこなす明るい道院です。
五十歳になった時、健康のために少林寺拳法をはじめました。
道院長と副道院長の少林寺拳法に対する情熱にはびっくりしました。
道院長の持つノートには拳士一人一人の名前に何の技を教えるかが毎日びっしり書き添えられていました。
始めて一年たったころ大病を患い何カ月も入院しました。もう少林寺拳法は諦めていました。しかしこの時子供たち全員で千羽鶴を折ってくれたり練習風景の写真やビデオレターを病室まで届けてくれ、心の支えになりました。
今でも入退院はありますがおかげさまで、積極的に大会等にも出ています。今は金剛禅の教えに従いまた子供達や良き仲間に恩返しがしたくて練習に励んでいます
(兼氏 増次郎71歳)